なかなか治らない、
おねしょのお悩みに
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夜尿症外来のご案内
夜尿症とは?
夜尿症(おねしょ)は、小学校入学以降も月に数回以上の頻度で夜間の排尿が続く状態を指します。実は、7歳児の約10~15%にみられる比較的一般的な症状で、多くのお子さまが成長とともに改善していきます。しかし、本人の自尊心の低下やご家族の不安を招くこともあり、必要に応じた適切な診断と治療が大切です。
夜尿症は「一次性(今まで乾いた時期がないタイプ)」と「二次性(いったんおねしょが止まっていたのに再び始まったタイプ)」に分かれ、それぞれで背景や対処が異なることがあります。夜間の尿量の増加、膀胱の容量の小ささ、深い睡眠で尿意に気づきにくい体質など、いくつかの要因が関係していると考えられています。鑑別診断の重要性
夜尿症の背景には、時に尿路感染症・便秘・糖尿病・腎機能障害・精神的ストレスなど、他の疾患が隠れていることもあります。特に急に夜尿が始まったり、日中にも失禁がある場合は、詳しい検査と評価が必要です。当院では、夜尿症以外の病気が無いか慎重に見極め、必要時は専門医療機関への紹介もご案内します。
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治療について
夜尿症の治療は、お子さまの年齢や症状の程度に合わせて段階的に進めます。主な治療法には以下のようなものがあります。
・生活指導:水分摂取のタイミングや夕食後の排尿習慣の見直しなど、日常生活の改善から始めます。
・薬物療法:抗利尿ホルモン(デスモプレシン)などを使用することで夜間の尿量を抑えます。必要に応じて選択します。
・アラーム療法:尿を感知して音で起こすアラーム装置を使用する方法で、高い治療効果が期待できます。
また上記以外にも、便秘の改善や漢方薬などもご提案出来ます。
夜尿症は決して「怠け」や「親のしつけ」が原因ではありません。叱ったりなどは逆効果になります。夜間に起こしてトイレに行かせるのも医学的に効果が認められておらず勧められません。以下のリンク先にて夜尿症についてわかりやすく記載されていますのでご参考にしてください。
お悩みの方は、一度当院に気軽にご相談ください。